日本
創業年度:2001年~
タルタルーガ・エンターテイメントワークスは、プロダクト・デザイナー吉松尚孝が01年に設立したデザイン・オフィス。独立前は、ゲーム機器メーカーで、アーケードゲームの筐体デザインを担当していた。01年には、背もたれがついた初めての自転車「タイプF」を発表。リカンベントと普通の自転車のちょうど真ん中を取ったような、乗りやすくてリラックスできる、斬新な発想の自転車が注目を集めた。「ボクは、自転車をデザインしたつもりはない。いつも新しい乗り物を描いているんです」そう話す吉松は、従来の自転車とはまったく違う発想で、次々と新型を発表した。「タイプF」よりも、クランクを配置する位置を高めたリカンベント「タイプR」では、巨額の投資をして日本の法律や規格に遵守した電動アシスト仕様「タイプRE」まで製作。リカンベントの弱点とされた登坂性能を克服した。最新作の「タイプF」では、本格的なスポーツバイクを目指し、パシフィックサイクルズのデザイナー、ジョージ・リンと初の共同開発を試み、基本設計は同じでも細部が異なるタルタルーガ専用モデルを完成した。アキバ系を臭わすキュートなグラフィック・デザインもタルタルーガの魅力のひとつ。
03年ごろだったと思います。当時は、自転車をデザインした人と直接会って話をする機会なんてまったくなく、新鮮だったことを記憶しています。それから、彼とは親しくなり、ジョイントしてイベントをするような仲になりましたが、知れば知るほど、すごい男だなと感じます。例えば、新型が発売される前には、1ヶ月以上台湾の生産工場で寝泊りしながら、生産ラインを見張り設計どおりに作られているか確認しています。さらには搬送中に傷つかないよう梱包の方法まで、
事細かに注文しているそうです。そして、最初の1台がきちんとコンテナに積み込まれてから、ようやく帰国するそうです。1台1台の自転車を、まるで自分の子供のように思っている。そういう男が作るブランドがタルタルーガなんです。既成概念にとらわれず、まったく新しい乗り物としデザインする彼の作品は、どれも細部まで完成度が高く、もちろん乗っても楽しいです。
Type-F1.55
Type-S Standartd
Type-S ULTEGRA